2012年11月6日火曜日

ハリケーン・サンディ

日本の皆さんはニュースで見られたと思うが、先週、米国北東部はハリケーン・サンディに襲われた。私の家も例外ではなく、樹齢21年の木が風で倒れてしまった。途方に暮れ、木の枝を一本一本、切り落としていると、あちこちから近所の人がノコギリを手に現れた。子供たちも含めて25人位はいただろうか。中には実際に会って話をしたこともない人もいて感謝・感激だった。手伝ってくれた方々、ありがとうございました。結局、停電は64時間にも及んだ。さすがにびっくりしたのは携帯電話の電波が届かなかったことである。電気も携帯電話も使えなくなったときは、どうしようもなかった。


2012年11月

2010年2月
倒れた木を共有する隣人が「薪でもするか」と言ったのには、アメリカ人の何でもいい方にとろうとする気概が見られ、さすがとしか言えなかった。本当にありがとう。

2012年10月25日木曜日

オリオン座流星群

数日遅れてしまったが、10月20日の夜は月が沈む頃から「オリオン座流星群」が綺麗だということをラジオで聞いた(このあたりは0時ごろ)。そのニュースで思い出したのは「しし座流星群」で2001年11月19日の明け方ごろ、北アメリカ大陸で一時間に数千個の流星が見られる、という当時のニュースを聞き、早起きして自宅近くの野原で見た風景である。真っ暗な野原に寝転んで天を見ていたのだが、2時間ほどがあっという間に過ぎてしまったのを今でも覚えている。「しし座流星群」は期待以上の天体ショーで大満足し、まさに感動的であった。天のあちこちに流星が見られ、一分に一度ほどは、ピカッと流星が輝いて空が一瞬明るくなり、また辺りが暗くなる。

オリオンの帯にあたる、星3つについてWikipediaで調べてみたところ、次のような興味深いことがわかった。天体用語では「星」とはいわず「恒星」と云うそうな。
名前
位置
地球からの距離
半径
ミンタカ(Mintaka
西側の恒星
900 光年
16R(太陽の16倍)
アルニラム(Alnilam
中央の恒星
1300 光年
26R(太陽の26倍)
アルニタク(Alnitak
東側の恒星
800 光年
20R(太陽の20倍)

一番近いアルニタクでも約800光年だから、ざっと7,563兆キロメートル以上にもなる。いやはや、宇宙とは大きいものだ。なんだか「燃え尽き症候群」と、言うのが馬鹿らしくなる。

そうそう、肝心の「オリオン座流星群」ですが、寝室の便所の窓からオリオン座が見られます。窓際に腰かけて、しばらく見ていたのですが、流星はさっぱり。眠くなったので、寝ました。

2012年10月23日火曜日

デラウェア川

今朝、ようやく車で15分ぐらいのところに州境(PennsylvaniaとNew Jersey)を流れるDelaware Riverという川に行ってきた。このあたりの紅葉は、日本やカナダの紅葉と比べると、さすがに大したことはないが、それでもアメリカ国内では、かなり綺麗になる。ようやくと言ったのは、写真をご覧になればわかるが、見ごろは10日~2週間前ぐらいだったと思う。木によっては、もう枯れ果ててしまったものもあり、ちょっと惜しいことをしたと思う。
この時期の木の匂いが好きだ。秋の匂いとも言おうか。葉っぱがひらひらと落ちるのも、実に風情がある。この写真の右側の岸はNew Jersey、左側はPennsylvaniaである。一枚目の写真の吊り橋の上から撮った。

2012年10月22日月曜日

燃え尽き症候群

それにしても、この鬱病とはどういう病気なのか。まあ、調べてみるとどうやら先進国に住んでいる人に多いらしい。以前、人が鬱病になったのを聞くと、陰でひっそり笑っていたものだが、いざ自分が鬱病(正確には「燃え尽き症候群」らしい)にかかると笑えない。何しろ、症状が軽かったり、重かったりと予想がつかない。ひどい日は、鉛のように体が重くなり、また気分もどんよりして心の中で、今にも雨が降りそうで、風も強くなりそうで、どうしようもない。また仕事をするのも今まで30年以上も考えたこともなかったが、自分に課せられた任務を遂行しても社会のためになっていないのではないかと思う。自分の中に溜め込まず、仲のいい人にも打ち明けるようにしている。そうすれば、少しは肩の荷が軽くなるような気がする。早く、良くなってほしい。

2012年10月21日日曜日

米国大統領の選挙


アメリカに住んでみないと分らないかもしれないが、この国の政治は日本よりも輪をかけて汚い。大統領の選挙まであと3週間足らずで、候補者の舌炎も嘘が多くなってきた。私に言わせれば、共和党と民主党の候補者もいう事は、嘘が100%に聞こえるが、TVやラジオで洗脳されている人たちには、完全に分らなくなっている。米国の放送局のいうことは、あまりにバカバカしいので見ないようにしている。それと候補者が金を注いで宣伝時間も買い込んで、お互い泥の塗りあいをしているのがバカらしい。幸いにも現地の民間放送のひとつが、NHKワールドの24時間放送をしているのでテレビが見たければ、NHKを見るようになった。早く選挙が終わってほしい。
20年ほど前、ロス・ペロー(Ross Perot)という実業家がいたのを思い出した。「アメリカ改革党」という第三党を立ち上げて、1992年と1996年に大統領選挙に立候補して討論会にも、顔を出していた。当時でも大した財産があったらしいが、2009年に自分で運営していたIT企業を、大手のコンピュータ企業に売ってアメリカ国内でも100位くらいの大金持ちになったそうだ。「NAFTA(北米自由貿易協定)は米国にとって悪いことばかりだから反対だね。テキサスに住んでいると、米国で失業者が出て『空洞化』の音がメキシコから聞こえて来るので、うるさくて夜も寝られない」という迷言を討論会でぶちまけて、一躍時の人となった。
ジル・スタイン(Jill Stein)という「緑の党」を代表する大統領候補がいるが、日本では殆ど知られていない。本場アメリカでも、あまり知られていない。このスタイン女史が先週逮捕された。ただ自分も討論会に出たくて、無理やり会場に入ろうとしたところを逮捕されたらしい。大統領討論委員会(Commission on Presidential Debates = CPD)にも「自分も出たい」という意志を明確に伝えていたらしいが、返事がなく強硬策に出たとニュースで読んだ。どうしてロス・ペロー氏ではよくて、彼女では駄目だったのか分らない。時代が変わるとこうなるのかも知れないが、こういうニュースがもっと報道されてもいいと思う。